IFAとは(金融商品仲介業)
IFAとは、「Independent(独立) Financial(金融) Advisor(アドバイザー)」の略です。特定の金融機関に属さず、独立・中立的な立場からお客さまに資産運用のアドバイスを行う金融のプロフェッショナルです。
米国では、医師や弁護士と並ぶ存在としてお金のかかりつけ医としてIFAが重要視されています。金融庁が2019年7月、みずほ総合研究所に委託し、調査研究をまとめた「独立系フィナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査研究—幅広い世代の金融リテラシー向上への寄与が期待される担い手として—」(https://www.fsa.go.jp/common/about/research/20190703_3.html)によると、米国のIFAは個人向け資産運用などの金融サービス提供では、社員系アドバイザーと並ぶ主力形態とレポートされています。
日本の家計金融資産の過半は現預金となっているといわれている中、中長期的な資産形成を実現していくためには「貯蓄から資産形成へ」の推進が重要な課題となっています。そこで、いまIFAが注目を集めているのです。
IFAの強みは特定の金融機関の方針に左右されないため、お客様に適した金融機関で、お客様に適した金融商品を、お客様の適した時にアドバイザーと相談の上、購入できることです。転勤による担当者変更もなく、生涯お付き合いできるのも特徴です。
IFAは、日本では金融商品仲介業者と言われています。幅広い投資者に証券市場への参加を促すことを目的とし、2003年の証券取引法改正により、金融商品取引業者以外でも内閣総理大臣の登録を受け、金融商品取引業者の業務委託を受けることで、有価証券の売買等の媒介や、募集・売出の取扱を行う「証券仲介業」を営むことができるようになりました。米国や英国などと比べると今はまだ人数は多くありませんが、これからの注目職業とも言えるのです。
※2007年9月の金融商品取引法の施行に伴い、「証券仲介業」は「金融商品仲介業」に名称が変更されました。